一般社団法人日本ビジネス道徳協会さんに取材をして頂きました!

一般社団法人日本ビジネス道徳協会
SONOKIの吉田忍さんに取材をして頂きました!
http://sonoki.biz/
 
こちらはパワーポイント式に当社を説明してくれてます!
    ↓

しあわせ組織 アップライジング様

吉田さんは日本中に道徳経営を広げていきたいという強い志を持っている方です!
 
吉田さん!取材して頂きありがとうございました!


 
以下は全文です!
 
第3回ホワイト企業人間力経営賞を受賞された、
有限会社アップライジング齋藤幸一社長へインタビューをさせていただきました。
 
有限会社アップライジング様は、
栃木県宇都宮市川俣町でアルミホイール修理、
中古タイヤアルミホイールを格安 価格で販売している中古タイヤ専門店。
 
今回は、宇都宮店舗の見学をさせていただき、
さまざまな取り組みをご紹介いただきました。
 
様々な、困難、逆境を乗り越えながら、
第3回ホワイト企業人間力経営賞を受賞されるまで、
どのような取り組みをされてきたのかなど詳しく伺わせていただきました。
 
■■アップライジングさんの【しあわせ組織ポイント】■■
 
1.社長が【社員を大切にする】という原体験を持っている
3.11の震災でのボランティア経験
 
2.会社が大切にしていること
(1)優先順位
①社員とその家族 ②取引先 ③地域社会 ④お客様 ⑤経営者・株主
 
(2)社員満足度から社員幸福度へ
社員が会社内の環境に満足する社員満足度から、社員自身の人生の満足度を高める
社員幸福度を意識した取り組み
 
3.命のつながりや、地域、社会貢献【思考の質】
  (1)地域、社会貢献活動の推進
  (2)親・祖先・地球・月・太陽という命のつながりに感謝する習慣
 
4.思ったことはすぐ実行する行動力【行動の質】
あいさつ運動、早朝ゴミ拾い、障碍者雇用、地域のプロスポーツのスポンサー
 
5.考えを浸透させるための仕組み【行動の質】
(1)朝礼での2分間の瞑想
(2)社訓に則って会話、質問をする
 
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インタビューはこちらから
 
■なぜ、社員を大切にする経営なのか?
 
吉田:
これまで様々な困難があったと伺っていますが、
社員を大切にする経営を意識し始めたのはいつ頃からなのでしょうか?
 
齋藤社長:
3月11日の大震災です。地震の後に炊き出しに行こうと誘われ、
実際に行ってみてると、避難所の体育館も電気がぜんぜん来ておらず、
酷い状況でした。その中で、炊き出しをして、「みんな頑張って、元気出して」って
声かけながらラーメンを配っていきました。
 
皆さんとても喜んでくれるんです。その中におばあちゃんがいて、
おいしいラーメンが食べられるのも有難いんだけど、
「あなたたちが栃木からきてくれて、頑張ってって大きな声で声掛けてくれるのが嬉しい」って、
泣いて喜んでくれたんです。それを見たときに、
人が喜んでくれるってこんなに嬉しいことだったんだって
思うようになりました。
 
吉田: それは心に響きますね。
 
齋藤社長: 今までずっと自分が幸せになるためにとか、
どうやって幸せになろうとか、それしか考えてきませんでした。
その経験で、相手が幸せになってくれることが自分の幸せって、
これ最低でも一人じゃなくてふたり幸せだな、二倍だなって思ったんです。
 
これをどんどん増やしていったら楽しいんじゃないかなって。
 
それから生き方が変わって、他人が喜んでくれること、他人が困ってることを
解決するってことをやっていきたい!って思い始めるようになりました。
 
■地域、社会貢献活動の影響とは?
 
吉田: 震災後も、さまざまなボランティア活動をしていると伺いましたが、
どのようなことをされていますか?
 
齋藤社長: 今度は被災地だけではなく、
僕らは地域で仕事してるんだから地元に何かお返しできないかと考えるようになりました。
そこで、まずは会社の近隣にある小学校の交通安全をやってみようという話になり、
始めることにしました。
 
その後、活動を続けていくうちに、みんなであいさつ運動にもしていこうと、
進んで挨拶を始めるようになりました。
 
はじめは少なかった参加者も、次第に増えてきて、多いときは5人とか10人で
あいさつ運動するようになっていきました。
 
あとは、この活動の流れで、月に1回行われている宇都宮の早朝清掃にも
参加するようになりました。
 
吉田: 経営者の方がボランティア活動などを始めると、
現場では社長が変なこと始めてるよって反応が出やすいと思うんですが、
社員の皆さんはどんな反応でしたか?
 
齋藤社長: え?また始まった。っていう反応です。(笑)
「社長また始まったけど、何やるんだろうって。」
ただ、みんな若くて素直なスタッフが多かったんで、
社長が「行くぞー」っていうと、なんか始まったけど、
やるんだったらやろうみたいな形で参加してくれたんです。
 
専務:どうしてこの活動をしているのか。ということは、
専務の私が従業員に説明していきます。
社長にはこうゆう想いがあって、こうなんだよっていうのを翻訳して伝えて、
社員が不安にならないようにしています。
 
吉田:このようなボランティア活動に参加されることは、会社にとって、
あるいは社員にとって、どんな影響があると思いますか?
 
齋藤社長: 会社で月に一回の駅前清掃なんかに行くと、
ボランティア活動に参加する人って心が暖かいなぁって思うんです。
 
そして、普段は素通りしていた路上にゴミが落ちていることに気づくんです。
そういったところも凄く勉強になるんですよね。
あとは、心が暖かい人達にうちのスタッフが触れ合うことによって、
世の中にはこんなにいい人たちがいっぱいいるんだっていうことに気づいていく
のかと思います。
 
この感覚は、社内研修などでは伝えられないものではないかと思います。
今までボランティアをやったことがあるスタッフも少なかったので、
この活動に参加することで、一緒に成長させてもらえていると思っています。
 
吉田: 障碍者さんも雇用されていると伺いました。
 
齋藤社長: まだ他にできることないかなと調べたら、
障碍者さんが働く場所がなくて困っていると知りました。
 
1つの解決策として、施設外就労っていう方法があることを知り、
障碍者のこともわかってくれてる監督者も一緒に来てもらい
始めてみようとなったんです。
 
実際に始めてみたら、みんなすごく会社にとって、
来てもらわないと困るような存在になっていきました。
 
吉田: 例えば、どんなことですか?
 
齋藤社長:最初は、障碍者の働き口がなくて困ってるっていうから、
少しでもその助けになればいいという思いでやっていました。
 
でも、今では、障碍者の方が病気で休んだりすると、
他のスタッフが、
 
「あの人が来ないと、洗いが溜まっちゃって大変」だとか、
「剥がしが溜まっちゃって大変」だとか、
「早く来てくれないかな」って、
戦力になっているんです。
 
病気が治って、また出社してくれると、
「やったー!」みたいな感じになってくれています。
 
吉田: 朝の掃除や挨拶運動、障碍者雇用活動など、
社会的に意味がある活動をする中で、経営スタイルは変わっていきましたか?
 
齋藤社長: 公益資本主義とう考え方に出会い、
また1段階上がるきっかけになりました。
 
これからは、アメリカのような株主主体の金融資本主義や、
中国のような国家型資本主義ではなく、
 
【三方良し】だったり、【足るを知る】、【浮利を追わない】などの
日本本来の道徳経営だと。
 
公益的な思想がこれからの世界を変えていくんだ。という考え方を学びました。
その考え方に触れることで、会社は株主のものじゃない。
一番大事なステークスホルダーは社員なんだ、ということにも気づかされました。
 
特に、会社が大切にしていくのは、
社員とその家族。取引先、地域社会、お客様、最後が経営者、株主
という考え方は、共感しています。
 
実際に、社員なしではお店は成り立ちません。
社員を大切にしようとし始めたのはそれからです。
もちろん、お客様や取引先をないがしろにするわけではありません。
お客様と取引先のパートナーがいてくれるからこそ僕たちは仕事がやっていけます
 
吉田: 三方よしの考え方は、日本で100年以上続く長寿企業にも見られる考え方ですね。
 
齋藤社長: 私たちは地域も大切にしようということで、
挨拶運動をしています。
 
地域のためにも貢献していこうということで、
地域のプロスポーツのスポンサーもさせていただいています。
 
吉田: 社員を大切にする取り組みはどのようなことをしていますか?
 
齋藤社長: 社員を大切にするために、月に一回の食事会を会社全額負担で開催しています。
社員だけでなく、パート・アルバイトさん、障碍者の方もこれるようだったら
参加してもらっています。家族の都合もあるので、参加は強要ではありません。
 
吉田: 食事会をはじめて変わったことは何ですか?
 
齋藤社長: 普段職場で話せないようなことも話せるようになりました。
僕らと社員の関係も良くなったし、社員同士の横のつながりも良くなっていきました。
 
■経営理念に込めた思いとは?
 
吉田: 経営理念はいつ頃作られましたか?
 
齋藤社長: 創業から2〜3年目に社訓を作り、公益資本主義を学んでから理念をつくりました。
 
吉田: 社訓を教えていただけますか?
 
齋藤社長:
 
1.人に常に謙虚で、感謝し、人から感謝される人間であれ。
従業員同士の間でも、誰かが先に掃除をしてくれた。とか、
使い終わったものを最初の場所に戻してくれてた。とか、
そういう周りの気遣いに、ありがとうという謙虚さがないと、
本当の意味で、お客さんからありがとうという言葉はもらえないのではと話しています。
 
2.自分を許し、人を許せる人間であれ。
まさに自分の経験上、人を許せる人、自分を許せる人じゃないと、ちくしょーって
ハングリー精神じゃ世の中うまくいかない。と思い、早めに入れました。
 
3.現状に甘えず一生学び続ける人間であれ。
ほんとうに人間は棺桶入るまでが勉強だって学んだんで。
学んで学んで学び続けよう、ここで終わりってナシだよ
といことも思い入れました。
 
最初に作ったのはこの3番目までです。
いろんなことやっていく中で、次の4番目が出てきました。
 
4.磨け磨け自分を磨け、タイヤとホイールと自分を磨け。
社訓はこれで終わりというわけではなく、さらに新しいのができたら、
引き続きクリエイティブに作っていきたいです。
 
■理念を浸透するための工夫とは?
 
吉田: 経営理念はよく形骸化してしまうことがあるのですが、
どのように理念を浸透されているのですか?
 
斎藤社長: 朝礼で経営理念、社訓、経営方針を扱い、
自分たちの判断基準を確認しています。
おかげさまで、方向性がまとまっている感じがあります。
例えば、会社で何か問題が起こった時に、それは、
社訓や経営理念に基づいた判断だったのかを社員と一緒に考えるようにしています。
 
吉田:具体的にはどのようにしているのですか?
 
例えば、以前お客様から「このタイヤいってたサイズと違うよ。」
とご指摘をいただいたときがありました。
すぐに対応させていただいて、お客様もご納得されて
お帰りになったのですが、
 
そのあと、社員が、
「なんで、その時に、お客さまに対して、ミスをしてしまったんだろう、
タイヤのサイズを間違えてしまったんだろう」
と落ち込んでるんですよ。
 
お客さんにこんなことしちゃった、
こんなミスしちゃったって。
次の日も次の日も落ち込んでたんです。
 
そういうときに、
社訓に則ってないよねって
それ自分許してないよねって。
注意するようにしています。
 
『ミスは誰でもあるよ。
ミスをダメじゃないかって誰も言わないんだから、
自分に対してのミスもそろそろ許しなさい。
 
ミスはミスで、出来るだけ早く落ち込む状態から戻す。
これがアップライジングだから。
 
つらーい、こんなことやっちゃったって、辛い顔見てたら、
周りもつらい顔になっちゃうよ。
自分を許してあげて。』
 
と伝えることはよくありますね。
 
専務: あとは、自分の考え、自分の判断基準で物事を発信して、
慢心している人がいたときに、学びが浅いなと思ったときは
 
社訓に則って
 
一生学びつづける人間というのはどうゆう風な
指導方法をするのが一番いいと思いますか?
 
って言うコミュニケーションはとったことありますね。
 
私も、上から物事言われるのが一番嫌いなんです。(笑)
わたしより年上の方もたくさんするので、指導というよりは
質問して一緒に考えることが多いです。
 
会社の社訓はこうゆう風にありますけど、自分の判断基準はどうでした?って。
 
一時的に、ムッとしたりイラっとしたりする人もいますが、
「あ、やべ」って思う人もいます。
いろんな人のパターンがありますよね。
いろんな人がいるんで。「あーそうでした!」っていう人もいます。
最終的にはまた調和に戻ります。
 
吉田: 社訓を会話の中に盛り込まれてるところが、
形骸化させない一つのポイントなのかもしれませんね。
 
齋藤社長: 個性があっていいんです。個性はどんどん出しなさいと伝えています。
しかし、日本という国で個性を出す場合も、日本の法律があります。
日本で個性を出して仕事する、プライベート遊ぶ、それは日本の法律に
従っているからOKなんですよね。
 
『アップライジングで働きたいなら、
アップライジングの法律、社訓や経営理念、志などには則ってほしい。
それ以外はどんどん個性出していいから。』
と伝えています。
 
■朝礼で意識していることとは?
 
吉田: 朝礼もされているそうですが、朝礼ではどのようなことを意識されていますか?
 
齋藤社長: 朝礼前の2分間で、瞑想をしています。その中で、
 
『親・祖先・地球・月・太陽に感謝しよう』と伝えています。
朝礼は毎日やっていますが、毎朝2分間はちゃんとやろうと、
週に2〜3回は伝えて続けています。
 
吉田:なぜ『親・祖先・地球・月・太陽に感謝しよう』と伝えているのですか?
 
齋藤社長:子供が居ない人はこれから増えてくるかもしれないけど、
親が居ない人ってこの世に存在しないんですよね。
だから、まずは親に感謝しなければと思っています。
そして、親には親がいいるわけだから、
その親の先祖にも感謝しなきゃダメだよって伝えています。
 
親、祖先、祖先の祖先・・・・そうやって遡っていったら、
ものすごい数の祖先になりますよね。
そもそもこの人たちどっから来てんだって話になって、
地球があるから祖先があるんだよねってなって。
地球も昔なかったよね、ってなってくると、
宇宙に感謝しなきゃならないなってなる。
 
吉田:なるほど!確かにつながっていきますね。
 
齋藤社長:地球にも感謝して、月にも感謝して、
太陽にも感謝して、祖先にも感謝しよう。
そもそもが大宇宙に感謝しなければダメだよねって、
 
僕らは生きているんだけど、生かされているんだよって
ことをいうんですよね。
 
そうゆうのって何いっちゃってんだって最初は思いますけど、
毎日のように伝えると、やっぱそうなのかなって
だんだんなってくるんですよね。
 
吉田: 御社には文化や宗教が違う社員さんがいらっしゃいますが、
そのような考え方は受け入れられていますか?
 
齋藤社長: 今、ベトナム人が8人いますけど、
そもそもベトナムも仏教なので考え方が似ています。
ただ、これからバングラディシュ人が入って来たときに、
バングラディシュはイスラム教徒の方が多いので、
もちろんイスラム教も僕らは尊重しています。
 
『それももちろんあり!
ただ、アップライジングのこのルールだけは従ってよね。』
と伝えています。
 
イスラム教の人でも地球、親祖先に感謝する思いますし、
太陽がなかったら生きていけないですし、月がなかったらダメだから、
共通点があるように思います。キリスト教も同様ですね。
 
 
 
■組織づくりで大切にしていること
 
吉田: 組織づくりで大切にしていることは何ですか?
 
専務: 社員とのコミュニケーションです。
社員とのコミュニケーションはやっぱり組織を作る上ですごく大事だと思うので、
社員が何を考えて何をしようとしているのかをわかることがすごく重要だと思います。
 
齋藤社長:
 
私は、【社員をいちばん大切にすること】です。
 
社員満足度をさらに深めて社員幸福度をあげていくことが
一番重要だと思います。
社員幸福度をあげていくには、そもそもコニュニケーションを
しっかり取れてないとできないとおもいますので、
コミュニケーションも大切にしています。
 
会社には、いろんな人がいますけども、
一人一人がものすごく戦力となってくれてます。
 
日本は人材不足と言われがちですが、
会社にいい人が入ってこない、人がすぐやめる、
 
それはそもそもがその会社だったり、
人に魅力がないからじゃないかなとおもいます。
 
世の中には、まだまだ自分の能力・才能を発揮する場所がなくて
困っている人たちがいる。
 
中には生活保護をもらっているような人でも、
すごく才能を持っている人もいます。
 
そうゆう人たちに才能を発揮してもらい、
生活保護をもらう場所から働いて、税金を払う側になっていく。
そうゆう人たちが増えていけば、全然人材不足でもなければ、
日本の様々な問題も解決できていくとおもいます。
 
生活保護を受ける人が税金を収める側になっていけば、
その人たちも、もっともっとよくなるし、
日本も良くなっていく。
 
どんな人でも才能を発見し、発揮していくことが
重要なことであり、人材獲得に繋がっていくと思います。
 
高齢者も、自分のためじゃなくて孫に小遣いをあげるために
アルバイトしてる方もいるし、
仕事することによってボケ防止につながると思います。
 
年金をもらいながら、週に3回だけでも働く人たちが増えれば、
もっと社会全体がよくなると思います。
これからは高齢者の雇用にも日本全体がもっと力を入れていけば
よくなっていくんじゃないかなと思いますね。
 
吉田: 今日は貴重なお話をおきかせいただきましてありがとうございました。
これからもっとアップライジングさんのような会社が日本中に増えていくように、
私たちもインタビューをを通じて、貢献できればと思います。
今日はありがとうございました!
 
有限会社アップライジング様
ホームページ:https://www.eco-uprising.com/